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「学校給食無償化に向けたつどい」

2024年6月16日、にぎわい交流館AUにて、秋田市の小中学校の「学校給食無償化に向けたつどい」(主催:学校給食無償化と安全な食材をめざす秋田市民の会 代表:田口則芳氏)が開催され、当団体の近藤正准教授(秋田県立大)が講演をさせていただきました。

田口代表や【新日本婦人の会秋田支部】の生田目静子氏からの、子どもの出生率が全国で最下位だからこそ子育て世帯を大切に!財源がないからできないではなく「何を大事に考え財源を使うか?」が大事!という言葉が胸に刺さりました。秋田県内では2024年現在、湯沢市・男鹿市を含め2市4町3村が給食費の無償化が実施されているそうです。
また、成長期の子どもたちに農薬や化学肥料を使わない食材を与えたいという提案も「あきかん」の想いと重なりました。

近藤正准教授からは「子ども達に安全な食材での給食が必要なわけ」と題しお話させていただき、秋田市の水道水のネオニコチノイド系農薬汚染の調査報告などを参加者70名の方々に伝えることができました。また、日本の食の危機(食料自給率10%未満)、農の危機(過疎化/高齢化、大規模化→収益性→農薬依存)、ネオニコの日本安全基準が世界とはかけ離れた高い数値に設定されている事実、現代農業の実態として八郎湖のアオコ問題、未来にあるべき農業の姿としてアグロエコロジーの必要性などお話させていただきました。

生態系はどこか一つ崩れると大きく崩壊、むしろ生態系を保全することは長い目で見て経済的なのだと語る近藤准教授の話を聞いて、来場の皆さんが大きくうなずく姿が見られました。

​熊の問題も然り、虫が減る、元々あったものが人間の都合で差し替えられる、ほんの少し経済を優先…人間にとっては些細な、その一つ一つが実は大きなブーメランとなって、わたしたちに返ってくる。そんなことを感じる昨今です。


 
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子どもたちサ、安全な水ドゴ届ける会

県内の農家さんたちによる「子どもたちサ、安全な水ドゴ届ける会」が6月7日、ネオニコ系農薬の使用抑制の対策をまとめた提案書を県に提出。同団体は、秋田市や横手市などから集まった10人で構成され、5月から対策案を検討。この日、記者会見を行ったほか、県に根本的な対応を具体的に検討するよう要望書も提出。今後はJAにも提案書を出す予定とのこと。

同会が立ち上げた、こちらのHPから提案書をダウンロードし、

住所・氏名を明記の上、県庁広報公聴課まで送ってくださる方が1人でも多くいらっしゃることを

あきかんも願っております。

 

※メールでもFaxでも郵送でも可

Letter to Akita Prefecture (next.daynight.jp)
 

伊藤貴子さん

「つなぐ便」(現在は「ベジ楽」)として秋田県内の有機農家さんの野菜と一般家庭の食卓を繋いでいる伊藤貴子さん。わたしたち「あきかん」メンバーも日頃大変お世話になっています。貴子さんが運ぶ野菜をわたしたちは毎週水曜日(ところによっては木曜日)、首を長くして待っています。

 生産者と貴子さんの信頼関係があるからこそ「儲け度外視のボリューム」かつ「有機野菜詰め合わせなのに1500円」が実現。貴子さんの想いだけで成り立っているのでは…と心配になりつつも、ありがたい仕組みで毎週お願いしています。

 そんな貴子さんにこの取り組みを始めた背景を聞いてみました。

「7年くらい前、兄ががんで亡くなったんですけど、悲しくて悲しくて仕事が手につかなくて思い出しては泣いて。私は子どものためにも絶対に長生きしよう、兄の分も絶対に健康で長生きしようと思って、振り返って自分の体のことを考えたら、本当に食べているものがひどすぎて。

 働いている時って片手で食べられるものばかり食べたりしませんか? 移動しながらコンビニでおにぎりとかサンドイッチ買って、仕事しながら食べる。これはダメだなと思って。食べているもので体はできているんだよ、という言葉を聞いて、ほんとそうだなと思って、まず食生活を変えたんですよ。そうしたら野菜と麹と玄米食に変えたら、1ヶ月で6キロぐらい痩せたんですよ。そうしたら兄が亡くなったばかりだし、周りの人たちにかなり心配されたんですけど。でも自分的には気持ちも晴れてきて、体調も良くて、体は軽いし。

 それで地物の野菜を探してみたら、スーパーに意外と売ってないんです。だから直売所や道の駅に行ってたら興味がどんどん湧いてきて、秋田の野菜のことが分かってきて。

 そうするうちに、ふきちゃんという有機農家さんに出逢って、ほうれん草を買ってみたらとっても美味しくて、何だこりゃ!と。そしたら彼女が自分の畑も見せてくれて、手伝わせてくれました。それですっかりハマってしまい、今度は色々な農家さんを探して買いに行くようになりました。そうしたらもう体も元気になるし、美味しいものもあるし、じゃあ知り合いの人に教えてあげようと思ったり、届けたいなと思って。何よりも有機農家さんには販路があまりにも少ない。長く続けてもらうために私が販路を見つけてこようと思って」

 食べているもので体はできている。思わずドキッとしました。

 紹介したのはほんの一部ですが、こうして活動されている貴子さんの取り組みや想いを、[「あきかん通信」で現在、取材しております。しっかりと形になる日をお楽しみにお待ちください。

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「ヤマチョウ佐々木大作さん

農薬、肥料、除草剤を使わない米作りの「ヤマチョウ」佐々木大作さん。鳥海山の麓の米農家さんです。

「ちゃんとしたものを遺していきたいっていうのありますね。自然を汚して農作物をとるんじゃなくて、自分たちがここ汚したら海も汚れる。そしたらそれってまた人に帰ってくるわけだし。

 そういうのを考えてやっていければ、皆ちゃんとしたもの食べられるんだし、肥料・除草剤使わないってところは、自分が納得できる。今、自分がよければいいってことじゃなくて、これから先の子供達、次の世代に何がのこせるかって、自分が魅力を感じた農業っていうのをやって、それでちゃんと生活できるっていうのを見てもらえれば…今の若い人にその魅力が伝えられればいいなって」

信じた米作りの道へ邁進する佐々木さん。

ヤマチョウさんのお米はこちらから購入できます。

https://yamachonikah.thebase.in/

​ヤマチョウさんの紹介動画です。

https://youtu.be/7jfb2E9en1g?si=x6zU5miv1hk150Z3

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